【OXYMORON】

悠々として急げ ※このブログはプロモーションを含みます

「すばらしき世界」に見るこの世の生きづらさ

日本アカデミー賞でも注目されている

「すばらしき世界」

 

西川美和監督が原作に惚れ込んで、映画化した作品

あまりにも映画が面白くて、短期間に3回見て原作も読んだ

 

原作は佐木隆三の「身分帳」

実際のモデルを元に書かれている

 

役所広司演じる受刑者は出所してから

生活保護を受けることに心苦しさを感じ

刑務所で覚えた技術と 昔の勘で運転免許を取り

運転手として生計が立てられないかと試行錯誤する。

 

その様子をドキュメントとして取材するテレビマン

後見人の弁護士夫妻、ハローワークの職員、

民生委員のスーパー店長に見守られ

自分と葛藤しながら ようやく世界との接点が見いだせたときに

ある事件が起こってしまう。

 

 

自分は精神疾患で休職していたが

娑婆に戻った受刑者のように

同じであったはずの世界が一変したような感覚に襲われた

 

それは闘病している自分の内面のせいかもしれないし

実際世界がコロナ禍でかわってしまったのかもしれないし

過去のどこかの時間軸が分岐してしまったのか

とても生きづらい世界に感じる

 

生きづらさの中で考えて 感じて 

どうしたらより自分らしくいられるか

社会と自分とどう折り合いをつけていくか

そんなことを感じた作品

 

すばらしき世界